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NS-1(ホンダ)

ホンダ/NS-1

ネイキッドブームによりカウル付きモデル、スポーツモデルに陰りが見え始めたころ、レーシーさよりも実用性を強調し、モデルチェンジして登場したのがNS-1だ。クラス初となるメットインを装備したことで、主流となっていたメットインスクーターに対抗できる収納力を誇った。初代のNS-1は兄貴分のNSR250R風だが、1995年のモデルチェンジで丸型デュアルライトに変更し、RVF400(NC35)風に変更となった。1999年に販売終了となるが、現在でも50ccクラスの人気車種のひとつである。

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クラス初のメットインを装備したゼロハンスポーツ「NS-1(AC12)」

1990年代初めはまだ250ccクラス、400ccクラスともにレーサーレプリカは存在していたが、ゼファー400の登場から発したネイキッドのブームが押し寄せており、徐々にカウル付きモデル、スポーツモデルに陰りが見え始める頃だ。50ccクラスはNSR50(AC10)やKSR-1(MX050A)といった12インチの2ストミニバイクに、NS50F(AC08)やTZR50(3TU)といった17インチフルサイズモデルもラインアップしていた頃で、エントリーユーザーに依然として人気があった。そんな中、レーシーさよりも実用性を強調してモデルチェンジしたのがNS-1(AC12)だ。

何と言っても最大の特徴は、クラス初となるメットインを装備したことである。通常ではガソリンタンクが配置されるところを24リットルのメットインスペースとし、シート下にガソリンタンク、テールカウルに給油口を配置した。これはスズキの250cc「アクロス・ACROSS(GJ75A)」と同様の手法で、すでに主流となっていたメットインスクーターに対抗できる収納力を誇った。通勤・通学の「足」としての選択肢に、スクーターと荷物が積めるNS-1が同列に並べるようになったのだ。

その一方でパワー面といったスポーツ性を落とすことなく、エンジンはNSR50やCRM50でも定評のあるピストンリードバルブ・2スト単気筒で、クラス上限の7.2psを発揮するのはNS50Fと同様。チャンバーの変更で低中速から高速まで扱いやすい特性となった。初代のNS-1は兄貴分のNSR250R風だが、1995年のモデルチェンジで丸型デュアルライトに変更し、RVF400(NC35)風に変更となった。その他、細部の変更を受け1999年に販売終了となるが、2010年代でも50ccクラスの人気の車種のひとつである。環境面を考えれば4スト&フューエルインジェクションがベストだが、パワフルな2ストもまだまだ捨てがたい。そんな欲望と実用性を満たしてくれるのがNS-1だろう。