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CBR600F(ホンダ)

ホンダ/CBR600F

輸出モデルの2代目として1992年に国内モデルとして発売されたCBR600F。同時期に登場した機体に注目を奪われあまり印象がなかったが、現在では加熱する600ccクラスの国内モデルの先駆けとして人気を集めている。1999年でモデルチェンジしPC35型になると、アルミフレームやレーシーな外観で一新。フルパワーの輸出モデルは110psにアップした。2001年にはFI化され、外観は兄貴分CBR954RRのようなスーパースポーツ然としたものに進化。初期のツアラー寄りから、完全にレプリカ寄りになった。

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エアロフォルムのツアラーからレーシーなレプリカへと進化した「CBR600F(PC25)」

国内モデルとしては1992年のCBR600F(PC25)が初登場となるが、CBR600Fそのものは輸出モデルとして1987年にデビューしている。スタイルは1986年のCBR400R(NC23)や1987年のCBR750スーパーエアロ(RC27)、また輸出モデルのCBR1000F(SC21)と共通のフルカバード・エアロフォルムで、レーサーレプリカ的な位置付けではなく、スポーツツアラー的なキャラクターだった。1989年までCBR750がラインアップしていたものの、1990年から1991年は国内モデルの750ccクラスに「CBR」の名前はなく、モデルチェンジを期にようやく国内でも登場した2代目CBR600Fは、やや「中途半端」な印象だったのではないだろうか。400ccクラスではレーサーレプリカCBR400RR(NC29)が人気で、また、同時期に登場した輸出モデルのリッターレプリカCBR900RR(SC28)は大きな注目を集めたため、あえて「600」を選択するポイントを見つけにくかったからだ。

しかし、ツアラー路線を貫きつつも、モデルチェンジごとにスポーティーさを増すことで、現在のCBR600RR(PC37・PC40)にもつながる確固たる地位を築いている。3代目までスチールだったフレームは4代目CBR600F(PC35)からはアルミに。また、エンジンは国内モデルこそ69psにデチューンされ続けたものの、フルパワー仕様は100psから110psまでアップし、4代目をベースにインジェクション化(CBR600F4i)もされた。外装はフレームまで被ってしまっていたエアロフォルムから、輸出モデルCBR600Fスポーツのシャープなデザインのカウルとセパレートシートの採用で、最終的にはレプリカに近いものとなり、加熱する600ccクラスで国内モデルとしては唯一の存在、輸出車としては他メーカーモデルに対抗できるものとなった。