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ゼルビス(ホンダ)

ホンダ/ゼルビス

ゼルビスは1991年に登場。伝統あるハイポテンシャルなVT系の250ccVツインエンジンを搭載した貴重なツアラーモデルだ。出力36psながらも低中速域を扱いやすさを向上させたもので、前傾がきつくないポジションから長時間・長距離ツーリングも快適にこなせる車両となっている。当時はレプリカからネイキッドへ人気が移行しつつある時期であり、250ccクラスのツアラーモデルは意欲作だったといえる。しかし、ネイキッドからネオレトロ、アメリカン、ビッグスクーターと様々なジャンルのバイクが250ccクラスで注目されるようになり、ゼルビスそのものは1996年までのラインナップで姿を消すことになる。

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希少な250cc・Vツインツアラー「ゼルビス・XELVIS(MC25)」

「Vツイン」というとアメリカンモデルや、ドゥカティ、ハーレーといった外車・大排気量車を思い浮かべる方が多いだろうが、実は250ccクラスでVツインエンジン搭載したスポーツモデルが人気となった頃もあった。それが1982年に登場したVT250FC(MC08)であり、ナナハンキラーと言われたヤマハの2ストモデルRZ250に対抗できる軽量・ハイパワーモデルながら、4ストの扱いやすさも手伝って、ビギナーから上級者まで幅広く楽しめるモデルだった。今でも一部のレースでは「4スト250cc、2気筒以下」というクラスが設けられているため、ハイポテンシャルなVT系の250ccVツインエンジンの注目度は高い。

そういった伝統あるエンジンを搭載したツアラーモデルが1991年登場のゼルビス(MC25)である。1986年のVT250FG(MC15)、1987年のVT250FH(MC15)では43psにパワーアップされているが、VTZ250(MC15)やVT250スパーダ(MC20)では再び40psにダウン。ゼルビスはさらに出力ダウンの36psながらも低中速域を扱いやすさを向上させたものとなっている。また、ライトカウル&アンダーカウルを装備し、前傾がきつくないポジションから長時間・長距離ツーリングも快適にこなせ、当時、レプリカからネイキッドへ人気が移行しつつある時期であり、250ccクラスのツアラーモデルは意欲作だったといえる。

しかし、ネイキッドからネオレトロ、アメリカン、ビッグスクーターと様々なジャンルのバイクが250ccクラスで注目されるようになり、ゼルビスそのものは1996年までのラインナップで姿を消すことになる。同系のエンジンはアメリカンのVツインマグナ(1994年・MC29)にも受け継がれ、こちらも一躍人気車種となる。実は、250ccクラスでのVツインエンジンは意外と車種が少なく、近年ではVTR250を除くとアメリカンモデルばかりだ。そういった意味では、スポーツ走行が楽しめるVツインモデルというのは貴重であり、ましてや、ツアラーモデルのゼルビスはなおさらだ。一度、こういった車種を体験してみるのも面白いのではないだろうか。