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XR250(ホンダ)

ホンダ/XR250

XR250は、「どんなシチュエーションでも走破できる」という長年引き継がれたXRスピリットを継承したモデル。全体的には他社モデルよりも地味な進化で、突出した装備・性能は見受けられないが、確実に熟成されたのがXR250だ。

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XRスピリットを受け継いだ4ストオフの代名詞「XR250(MD30)」

1990年代の半ばにかけて、各メーカーの4ストオフロードバイクは新型モデルやフルモデルチェンジで一新。1993年に登場したTT250R(4GY)とKLX250SR(LX250E)はある意味衝撃を与え、特に水冷DOHCのKLX250SRは2ストを凌ぐポテンシャルを秘め、4ストの概念を少々変えたと言える。その後、フルモデルチェンジでDR250R(SJ45A)が登場し、同時期にXLR250R(MD22)もモデルチェンジ。「どんなシチュエーションでも走破できる」という長年引き継がれたXRスピリットを継承したXR250(MD30)に生まれ変わった。

先代XLR250Rと同様、ベースにはエンデューロレーサーXR250(ME08)があり、その公道モデルといった位置付けになる。RFVCエンジンはウェットサンプからドライサンプ方式に変更となり、完全新設計の角断面フレームに搭載。エンジンマウントをスイングアームピボットと同軸化するなど、マスの集中化と高剛性を実現している。また、フロントフォークは2ピース構造のハイブリッドタイプを採用。キャスター角も変更され、軽快さが増している。全体的には他社モデルよりも地味な進化で、突出した装備・性能は見受けられないが、確実に熟成されたのがXR250なのだ。

その後はフレーム剛性の見直しや排ガス規制の適合など小変更を受けながら、2003年にモデルチェンジ。倒立フォークの採用や外観の変更でモトクロッサーCRFシリーズのイメージに一新し、よりレーシーな雰囲気に生まれ変わった。これをベースとしたXR250モタード(MD30)も同年に加わったが、XRシリーズは2007年発売モデルで最終となってしまう。「4ストオフと言えばXR」というほど広く、長く支持され続けていたシリーズが終了となってしまったが、エンジン系統が異なるXR230(MD36)としてXRの名は生き残っている。