• 最寄り店舗検索

  • 掲載数

    48,064

  • バイク

    43,632

  • パーツ

    4,432

CRM250R(ホンダ)

ホンダ/CRM250R

CRM250Rは、エンデューロ等のオフロードレースでの走破性や戦闘力を上げたモデルが各メーカーから出揃っていたころ、倒立フォーク化からさらに進化し登場した。2ストならではのピーキーさを解消し、トラクションを実感できるモデルで、エンデューロでより勝てるものとなった。1997年にはAR燃焼エンジンを搭載し、燃費向上、排出ガス中のHC(炭化水素)の低減を実現したCRM250AR(MD32)にフルモデルチェンジしたが、完全に4スト化された現代で2ストオフロードの面白さを味わうなら、性能と価格のバランスを考えると、1994年以降のCRM250R(MD24)がベストな選択となるだろう。

1

並び替え

トラクションを実感できエンデューロで勝てるモデル「CRM250R(MD24)」

1990年代末以降には排ガス規制で姿消してしまったが、1990年代半ばはまだまだ250ccクラスの2ストのオフロードバイク全盛期。1991年のヤマハ・DT200WR(3XP)、1992年のRMX250S(SJ13A)、1991年のKDX250SR(DX250F)がラインアップし、1994年にはKDX220SR(DX220B)も追加されるなど、エンデューロ等のオフロードレースでの走破性や戦闘力を上げたモデルが各メーカーから出揃っていた。そんな中、1989年に初登場したホンダ・CRM250R(MD24)も1991年の倒立フォーク化からさらに進化し、1994年に「プロスペック」を煮詰めたマイナーチェンジをした。

ひと目で分かるのは外観のフラッシュサーフェス化や赤・紫のカラーリングだが、ヘッドパイプをまわりを強化した鋼管セミダブルクレードルフレーム、改良された給排気系や点火系など、見えない部分の変更も大きい。モトクロッサーCR250Rをルーツとする66×72mmのクランクケースリードバルブエンジンに、φ32mmのVMキャブ、低重心チャンバー、排気デバイスのRCバルブ、PGM・DC-CDIなどの改良で、フラットなトルク特性を実現。2ストならではのピーキーさを解消し、トラクションを実感できるモデルに仕上げたことで、エンデューロでより勝てるものとなった。

中古車の台数は1991年のフロント倒立フォークCRM250R(MD24)が多いが、完成度の高さではMD24型最終の1994年モデルに軍配が挙がる。1997年にはAR燃焼エンジンを搭載し、燃費が向上、排出ガス中のHC(炭化水素)の低減を実現したCRM250AR(MD32)にフルモデルチェンジしたが、こちらは今でも高値。完全に4スト化された2010年代で、2ストオフロードの面白さを味わうなら、性能と価格のバランスを考えると、1994年以降のCRM250R(MD24)がベストな選択となるだろう。