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CRM250AR(ホンダ)

ホンダ/CRM250AR

1990年代、2ストロークモデルがどんどん消えてゆく中、CRMシリーズの最後として登場したのがプロスペックエンデューロ「CRM250AR」だ。最も注目されたのがAR燃焼エンジン。2ストエンジンの大幅な燃費向上と、排出ガス中のHC(炭化水素)の低減を実現しながら、出力特性の向上を図った画期的なもので、パリダカに参戦したEXP-2に搭載しテストされた。CRM250ARはモタード仕様のベース車としても人気で、4ストオンリーとなったオフロードモデルの中でも根強い人気を誇る。

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AR燃焼エンジンで環境性能を向上させたプロスペックエンデューロ「CRM250AR(MD32)」

オン、オフ問わず2ストロークモデルが次々と消えていった1990年代後半。250ccクラスで最後まで残ったのは、ヤマハではDT230LANZA(ランツァ・4TP)、スズキではRMX250S(SJ14A)、カワサキではKDX220SR(DX220B)。ランツァはDT200WRよりもストリートユース重視のモデルだったが、その他はエンデューロで高い戦闘力を誇るものばかりだった。そんな中、CRMシリーズの最後として登場したのがプロスペックエンデューロCRM250AR(MD32)だ。

最も注目されたのがAR燃焼エンジン。2ストエンジンの大幅な燃費向上と、排出ガス中のHC(炭化水素)の低減を実現しながら出力特性の向上を図った画期的なもので、パリダカに参戦したEXP-2に搭載、テストされた。燃費は従来モデルのCRM250R(MD24)と比較し32%向上、定地走行テスト値で36.0/リットルと、約10km/リットルも良くなった。排出ガス中のHCが約50%も低減されたのも素晴らしい。AR燃焼をコントロールするのは、スロットル開度センサーを備えたPGMピストンタイプキャブ。サブリードバルブの装着により低速域から高速域までスムーズ、かつレスポンスに優れたものとなった。

その他、フレームの剛性が高められ、足回りも熟成。フロントフォークにはエアバルブを新たに装着し、リアサスはストローク量を98mmから101mmにアップ。さらに、前後サスペンションの減衰力特性の変更など、悪路での走破性を一層向上させた。ライトカウルは新形状となり、夜間の視認性を高めるため、ライトの光量を55/60Wへとアップ。また、軽量アルミキックアーム、材質変更とプレートの肉厚アップにより耐久性を高めたクラッチの採用など細部の熟成を図り、10年経ったいまでもトータルのスペックは申し分ないもの。モタード仕様のベース車としても人気で、4ストオンリーとなったオフロードモデルの中でも根強い人気を誇る。