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スペイシー125(ホンダ)

ホンダ/スペイシー125

スペイシー125(JF04)は、スペイシーシリーズ最後のモデル。従来の水冷から空冷エンジンに変更し、すでに主流となっていたメットインスペースを確保し、使い勝手を重視した内容は、通勤・通学の足、セカンドバイクとしての用途を十分に意識した1台。2010年3月のPCX(JF28)が発売されるまで、実に14年もの長い間ラインアップしており、このようにロングセラーとなったことからも、隠れた名車と言っても過言ではない。

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スペイシーシリーズ最後のモデルとなった隠れた名車「スペイシー125(JF04)」

1983年に登場したスペイシー125ストライカー(JF02)は、スペイシーシリーズの最上級モデルとして登場し、数々の斬新な装備が特徴だった。スペイシーシリーズはスペイシー50とスペイシー80の2モデルがあり、どちらもクラス初の4ストスクーターとして登場。2ストのリードシリーズも50cc、80cc、125ccのラインアップがあり、1980年代半ばにかけて、250ccクラスは皆無だったものの、125ccクラス以下のスクーターはとても充実していたのだ。そんな中でのスペイシー125の上級指向ぶりは、他との差別化を図る上でとても有効だったに違いない。

一番目を引くのが、二輪としては初のリトラクタブルライトの採用。リトラクタブルライトと言うとGSX750Sカタナを真っ先に思い浮かべるかもしれないが、実はスペイシー125の方が先だったのだ。また、ラジエターの熱を利用し足元に温風を送るシステムはまさにクルマのヒーターを思わせるもので、デジタルメーターの採用などもあわせ、よりクルマに近い快適性を求めていたことが伺える。しかし、1987年にモデルチェンジしたJF03型は、兄貴分のスペイシー250フリーウェイ(MF01)やフュージョン(MF02)の存在もあって、良くも悪くも「普通」のスクーターとして登場した。

その流れを受けて1995年にモデルチェンジしたJF04型は、従来の水冷から空冷エンジンに変更。落ち着いたデザインとなり、もちろん初代のようなリトラクタブルライトやヒーターなどの豪華充実装備はない。すでに主流となっていたメットインスペースを確保し、使い勝手を重視した内容は、通勤・通学の足、セカンドバイクとしての用途を十分に意識したものだった。2005年にはAT限定免許制度の導入に伴い教習車仕様も登場し、2010年3月のPCX(JF28)が発売されるまで、実に14年もの長い間ラインアップしたことになる。このようにロングセラーとなったことからも、隠れた名車と言っても過言ではない。