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スポーツ性重視、軽量・コンパクトな車体に油冷1200ccを載せた「GSF1200(GV75A)」

オーバーナナハンが解禁となり、各メーカーがリッターネイキッドを投入し始めた1990年代初め。ニューモデルとしてホンダ・CB1000SF(SC30)、ヤマハ・XJR1200(4KG)、カワサキ・ゼファー1100(ZRT10A)が発売される中、スズキは唯一「新型」ではなく、輸出モデルのGSX1100Sカタナ(GU76A)を国内モデルとして1994年に発売。しかし、翌1995年には油冷エンジンを搭載した新型のGSF1200(GV75A)を追加し、リッタークラスも4メーカーそれぞれ個性的なモデルが出揃うことになる。

搭載される油冷エンジンはGSX-R1100(GV73A)をベースにボアアップし、1156ccとしたもの。さらにさかのぼれば、GSX-R1100のエンジンはGSX-R750をボアアップしたもので、実に歴史あるエンジンとなる。9.8kg-m/4000rpmという低回転域からビッグトルクを発生し、リッターネイキッドとしては軽量の208kgに抑えられた車体や、1435mmの短いホイールベース、リアのモノショック等必要十分以上の足まわりも含め、4車種の中では最もスポーツ性を追求したものとなっている。

フレームマウントのビキニカウル&角型ライト、グラブバーを装備したGSF1200S(GV75A)も同時にラインアップし、また、ABS搭載のGSF1200S ABS(GV75B)も追加。また、フレームはそのままに750ccエンジンを搭載した弟分のGSF750(GR7EA)もラインアップ。400cc以下はバンディットシリーズ、大型クラスは油冷のGSFシリーズとして棲み分けを図った。高いスポーツ性能を発揮し、海外では人気を博したが、何故か国内ではいまひとつで、後のバンディット1200シリーズへとスイッチしていくことになる。外観はさておき、少々過激なネイキッドを求めるならGSF1200を試してみる価値は十分ある。