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VX800(スズキ)

スズキ/VX800

既存輸出モデルの国内版ではなく新型車として登場し、オーバーナナハンのスズキ第1号となったのがVX800。VS750イントルーダーをベースとしたVツインエンジンを搭載し、どこか知的で落ち着いたイメージを醸し出したスポーツモデル。

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オーバーナナハンのスズキ第1号となった「VX800(VS51A)」

1990年初めのオーバーナナハン解禁により、輸出モデルのみだったリッタークラスのバイクが国内モデルでもラインアップしたり、ニューモデルとして発売されるなど、大型車の選択肢が広がり始めたのはこの頃からだ。ホンダはゴールドウイングGL1500(SC22)・GL1500SE(SC22)を投入していたが、ヤマハはVMAXの国内モデルVMAX1200(3UF)、カワサキはGPZ900R(ZX900A)の国内モデルがオーバーナナハンの第1号車となった。スズキはと言うと、既存輸出モデルの国内版ではなく、新型車としてVX800(VS51A)を発売した。

レプリカからネイキッドへという全体的な流れの中、VS750イントルーダーをベースとしたVツインエンジンを搭載。どこか知的で落ち着いたイメージを醸し出したスポーツモデルで、ホンダのブロスシリーズとも異なり、後のVツインモデルを見渡しても、同種の雰囲気を持ったものは数少ない。空冷風にフィンを切った水冷Vツインエンジンは805ccで57psを発生。フロント18インチ&リア17インチホイール、シャフトドライブを採用し、一体型のシートや大型グラブバーの装備は、タンデム走行や長距離ツーリングを考慮したものとなっている。

1994年にはGSX1100Sカタナの国内モデル、1995年には油冷のGSF1200が登場すると、主力はそちらの4気筒ネイキッドへ。VX800と同系エンジンを搭載したイントルーダー800が登場するものの、VX800の後継モデルは登場せずに、そのまま販売終了となる。スズキのオーバーナハハン第1号であり、かつ、数少ない大型Vツインスポーツモデルだけに、ある意味希少価値は高い。「大排気量主義」と呼べばいのか、つい、大きな排気量を求めがちだが、扱い切れない大きさとパワーを持て余すより、VX800の方が日本人にとってジャストサイズで味のあるモデルと言えるだろう。