GSF750(スズキ)の中古・新車バイク一覧

スズキ/GSF750

GSF750は、1995年に登場したGSF1200の好調を受け、共通のフレームと外装に、油冷GSX-R750をベースとしたエンジンを搭載したネイキッドモデルである。フレームはGSF1200と共通で、全長2090mm、車両重量224kgと取り回しやすいサイズである。高めのハンドルと自然なライディングポジションにより、長距離走行でも快適性を確保している。当時の750ccクラスでは希少な存在であり、現在も油冷エンジン特有のフィーリングを求めるライダーから支持を受けている。

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スポーツ性が高い油冷ナナハン・ネイキッド「GSF750(GR7EA)」

1990年にオーバーナナハンが解禁されたことで、国内モデルのフラッグシップがリッタークラスに移行しはじめようとしていたところで、大人気となったゼファー400(ZR400C)の兄貴分ゼファー750(ZR750C)が登場。後に同じ空冷4気筒のナイトホーク750(RC39)やCB750(RC42)も加わり、リッタークラスのみならず750ccクラスにも活気が出てきた。750ccクラスにネイキッドを発売していなかったスズキも、1995年のGSF1200(GV75A)が好調だったことから、1996年にGSF750(GR7EA)を発売。750cc4気筒ネイキッドが出揃うことになり、ちょうど同年から教習所で大型二輪免許が取得できるようになっている。

ゼファーは400、750、1100の順に排気量を拡大していったが、GSF750はGSF1200のスケールダウンモデルで、同一のフレームにGSX-R750(GR7AC)をベースとした油冷エンジンを搭載。低中速域重視にリファインしているものの、最高出力は77ps/9500rpm→77ps/9000rpmと変わらず、レーサーレプリカのスペックをそのままネイキッドで味わえるというわけだ。そういった点では空冷のゼファー750やCB750とはキャラクターが異なり、スポーツ性に磨きをかけたネイキッドがGSF750と言える。

実際、足回りはφ41mmの正立フォークや、150/55-17サイズのリアタイヤはGSF1200よりもサイズダウンしているが、ホイールベースを短くしていることでクイックなハンドリングとなり、スポーツライディングを楽しむには必要十分のスペック。乾燥重量201kgはCB750の215kgよりも圧倒的に軽く、ゼファー750の200kgとは変わらないが、最高出力はゼファー750の68psよりも高いことからも、スポーツ性の高さが伺える。750ccには名車GSX750Sカタナもあるが、遊べる隠れ名車がGSF750と言えるのではないだろうか。1999年に販売終了となり、短命で終わったのが残念である。