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DR250R(スズキ)

スズキ/DR250R

DR250Rは、DR250Sシリーズと同様の油冷エンジンだがDOHCに進化し、31ps/8500rpmと他車を上回るパワーを誇った。新設計のセミダブルクレードルフレームに、別体タンク付きニューリンク式サスペンションといった車体&足まわりで、女性でも安心して乗れる。

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油冷DOHCで31psと他車を上回るパワーを誇った「DR250R(SJ45A)」

1990年代半ばは新型オフロードバイクの投入が続き、ヤマハ・TT250R(4GY)とカワサキ・KLX250SR(LX250E)が1993年、ホンダ・XR250(MD30)が1995年に登場し、これらがある意味次世代オフロードバイク群となった。同じ1995年にフルモデルチェンジで登場したDR250R(SJ45A)は、DR250Sシリーズ(SJ44A)と同様の油冷エンジンだがDOHCに進化。前出のライバル車を上回る31ps/8500rpmを誇り、乾燥重量111kgとKLX250SRの109kgに次ぐ軽さで、エンデューロでの戦闘力は申し分ないものだった。

軽量、高剛性を両立させた新設計のセミダブルクレードルフレームに、やはり新設計のカートリッジタイプのφ43mm正立フォーク、別体タンク付きニューリンク式サスペンションといった車体&足まわりで、4cm低い低車高タイプもラインアップしたことから、身長の低いライダーや女性ライダーでも安心して乗ることができた。低車高仕様の設定は前モデルのDR250Sシリーズからのもので、他車にはないライダーに優しい設定と言える。オプションのローシートとは異なり、ハンドルと着座位置のバランスが崩れないのがメリットだ。

2000年発売モデルで販売終了となってしまい、どちらかと言えば短命に終わってしまったDR250R。ツーリングモデルのジェベル250XCや弟分のジェベル200は長くラインアップしたが、DR250Rベースのモタードモデルや、同系エンジン搭載のストリート系が登場することもなく、実に残念である。オフの主役は兄貴分のDR-Z400Sが担っていたが、やはり気軽に乗れる250ccクラスにラインアップがないのはスズキファンにとっても物足りない。2010年代はCRF250L(MD38)、WR250X(DG15J)、セロー250(DG11J・DG17J)、KLX250(LX250S)と各メーカー出揃っており、ここでスズキ・DRシリーズの復活を望みたいところだ。