GS50(スズキ)の中古・新車バイク一覧

スズキ/GS50

スズキのGS50は、2000年代に登場した希少な4ストミニスポーツモデルである。​空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、最高出力は5.0PS/8,500rpm、最大トルクは0.44kgm/7,000rpmを発揮。​決してハイスペックなモデルではないが、30km/h定地走行時で95.0km/Lを達成するなど燃費性能は優秀。タンク容量は8リットルで長距離走行も可能だ。トランスミッションはリターン式の4速マニュアルを採用し、スポーティな走行を楽しめる。生産はすでに終了しているが、GS50のようなシンプルなミニスポーツにこそ、バイクの楽しさの原点を見出せるのではないだろうか。

10

並び替え

2000年代に登場したスズキの希少な4ストミニスポーツモデル「GS50(NA41A)」

2000年代ともなると、各メーカー、各カテゴリともにニューモデルの登場が少なくなったのは周知のとおりで、二輪の販売台数を牽引している原付クラス・50ccクラスにおける新型車の登場も同様に減少した。そのような状況の中で登場した4ストミニネイキッドがGS50(NA41A)だ。実は、近年スズキの4ストミニスポーツモデルのラインナップは皆無で、1996年のコレダスポーツ50(K50)、コレダスクランブラー50(LA13A)ともにビジネスモデルK50をベースとした2ストモデル。1990年に登場したウルフ50(NA11A)もRG50ガンマ(NA11A)をベースとした2ストネイキッド。1986年に登場したギャグ・GAG(LA41A)までさかのぼって、やっと4ストミニスポーツモデルに辿りつくのだ。それだけに、2005年に登場したGS50は価値ある存在といえる。

エンジンはバーディー50(BA42A)をベースとした「メッキシリンダー」を採用したもので、ミッションや出力特性を変更。3速ロータリー式から1ダウン3アップのリターン式シフトとなったことで、スポーツ走行を楽しめるモデルとなっている。足回りやブレーキは、同時期に登場したXR50モタード(AD14)に比べれば劣るものの、14インチのスポークホイール、前後ドラムブレーキ、リアのツインショックなどは外装デザインとマッチして、1970年代に登場したGS750やGS400のイメージを彷彿とさせるものとなっている。決してハイスペックなモデルではないが、GS50のようなシンプルなミニスポーツにバイクの楽しさの原点を見出せるのではないだろうか。2008年で生産終了モデルとなったことで、原付クラスはホンダのエイプ50、エイプ50DX、リトルカブとラインナップが限られてしまった。スズキ・GS50にもインジェクション化などでの再販を期待したいところだ。