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ZXR400(カワサキ)

カワサキ/ZXR400

ZXR400は、ZX-4のベースのエンジンを改良し、過激な出力特性を与えてデビューしたモデル、また、クラス初の倒立フォークを採用し登場した。1990年代を代表するレプリカは今でも十分に楽しめる。

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クラス初の倒立フォーク採用とSP仕様で他車を圧倒した「ZXR400(ZX400L)」

ネイキッドがブームになる前、とにかく速いものが良いとされた性能主義の1980年代後半。400ccレプリカの中では後発として登場したZXR400(ZX400H)はクラス初の倒立フォークを採用し、また、クロスミッション&FRPのシングルシートカウルなどを装備したSP仕様のZXR400Rも同時にラインアップしたことで、ライバル車との差別化を図った。ホンダのCBR400RR(NC23)とVFR400RにはSP仕様の設定はなく、一方、GSX-R400RにはSPとSP2の2タイプを設定していたが、足回りは正立フォークでZXR400に一歩及ばないといった感があった。

ただ、この頃は毎年のように新型が登場し、1989年後半にはFZR400RR(3TJ)が、1990年にはGSX-R400R(GK76A)がそれぞれZXR400を上回る性能・装備でフルモデルチェンジしてきた。それを受けて立つ形でモデルチェンジし、1999年の最終までラインアップしたのがZXR400・ZXR400R(ZX400L)となる。外観上はデュアルライトからシングルレンズのライトとなり、スラントノーズのアッパーカウルを採用したところが大きな違いとなるが、もちろん、エンジン・フレーム・足回りに至るまで変更を受けている。

バルブタイミングやバックトルクリミッターの変更、アルミプレス材の新フレームの採用、スイングアームの延長などに加え、ラムエアシステムなどの装備により、レースシーンから最新テクノロジーをフィードバック。1993年には圧縮比ダウン、キャブの小径化で低中速重視に変更、馬力規制の53psとなったものの、それでもSP仕様がラインアップしていたことから戦闘力は十分だった。

2010年代でフルカウル&ツインのニンジャ400Rが人気となっている。コンセプトはレーサーレプリカで、かつ4気筒とやや異なるものの、同じ400ccのフルカウルとしてZXR400・ZXR400Rも視野に入れておくと面白いはず。1990年代を代表するレプリカは今でも十分楽しめるからだ。