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バーチカルツインの鼓動が楽しめる数少ない400ccモデルが「W400(EJ400A)」

「W(ダブル)」シリーズの初代W1(ダブワン)が登場したのは1966年。今から40年以上も前になる。その後のW1S、W1SA、そしてW3への変遷はあえて詳しく語らないが、大きな変化はW1SAで左チェンジ、右ブレーキへと変更されたことだろう。今でこそ当たり前の構成だが、メグロK2から受け継がれたエンジンは、当時、イギリス車風に右チェンジだったのだ。1974年の650RS・W3Sを最後にバーチカルツインは姿を消し、大排気量車のメインは4気筒のZ系、そして2スト3気筒のマッハ系へと移り変わっていく。

時代が変わって、1990年代はノスタルジックな雰囲気の、ネオ・レトロモデルが各排気量で登場し、そういったレトロスタイルの流れを受けて登場したのがW650(EJ650A)であり、さらに、新型の登場がほとんどなくなった400ccクラスで、2006年に発売されたのがW400(EJ400A)となる。完全新設計のSOHC4バルブ並列ツインエンジンは、カムの駆動にベベルギヤ(傘歯車)を採用し、エンジン右側のヘッド部分とドライブシャフト部分が特徴的だ。W400のエンジンは基本的にはW650と同じもので、ボアがそのままでストロークダウンさせたものとなる。

おそらく、サイドカバーの「W400」の文字がなければW650との区別がつかないくらい、両モデルは似ている。それもそのはずで、違いと言えばハンドルのサイズとシートの厚み、前後サスのストローク量といったところで、W650の良さをそのままに、誰もが扱いやすいようコンパクトに仕上げられているのだ。CB400SSやSR400といったシングルモデルや、Vツインのアメリカンモデルは数多くあるが、今の時代で並列ツインの良さを感じられるモデルは皆無に等しい。そういった意味で、W400・W650は実に貴重なモデルといえる。(2008年12月現在、生産終了)