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AV50(カワサキ)

カワサキ/AV50

AV50は、カワサキ初の4ストロークOHCシングルエンジンを搭載したミニアメリカンモデルだ。アメリカンを意識させるショートメガホンマフラーが組み合わせられた4スト50ccのエンジンはCDI点火で常に安定し、低回転でも粘り強くトコトコと走るのが特徴的だった。

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カワサキ唯一の4スト50ccレジャーバイクがミニアメリカン「AV50」

大排気量車イメージのカワサキにとって、初の4ストロークOHCシングルエンジンを搭載したミニアメリカンモデルがAV50。レジャー嗜好を強め、タウンユースに最適な、当時で言う「アメリカンスタイル」となっている。大柄なようにも見えるが、全長1665mmはホンダのマグナ50よりも短く、KSRシリーズと同等のサイズだ。

アメリカンを意識させるショートメガホンマフラーが組み合わせられた4スト50ccのエンジンはCDI点火で常に安定し、低回転でも粘り強くトコトコと走る。また、スポーツモデルの比ではないが、高回転までストレスなく回り、5.0psとなかなかパワフル。オートカムテンショナーでバルブタイミングのズレをコントロールするなど、耐久性に優れていることも手伝って、メンテナンスフリーを実現していた。

プルバックハンドル、容量7.6リットルのティアドロップタンク、ゴールドのアルミホイール(フロント14インチ、リア10インチ)など、スタイルはアメリカンの雰囲気を十分に出したもの。特筆すべきは、前後40mm、3段階にスライドできるシート! このおかげで、大柄な体格のライダーにも十分にフィットする、ゆったりとしたライディングポジションを可能とした。フロント110mm、リアが90mmという十分なサスストローク量とポジション、高燃費と容量の大きいタンクの組み合わせで、長距離のゼロハンツーリングもこなせたのだ。

タウンユースからレジャーまで幅広く活用でき、セカンドバイクに最適なAV50だったが、ホンダのJAZZ(1986年)よりも前に登場していたにもかかわらず、人気は今ひとつだった。実際にはラインナップしていたのは1990年までで、他メーカーのように同系のエンジンが他車種へ流用されることもなく姿を消していった。カワサキ唯一とも言える「4スト50ccのレジャーバイク」は一代で幕を閉じたのだ。