公開日: 2025/05/28
オイルリングが実は結構大切って思う話~♪
旧車のエンジン修理において、ピストン交換やシリンダーのボーリングは避けて通れない作業です。しかし、ここで重要なのは単に純正マニュアル通りに作業を進めることではないと思っております。使用するピストンメーカーの指示書や、過去の経験に基づく知見が非常に大きな意味を持ちます。
当店では、特に旧車に初めて乗るお客様が多いため、エンジンの焼き付きが起こらないように、あえてクリアランスを大きめに設定することがよくあります。もちろん、この方法には一長一短があり、オイル上がりによって燃焼室にエンジンオイルが入り込み、マフラーから少し白煙が出ることがあります。ですが、それによって焼き付きのリスクを抑えられるというメリットがあると考えています。
日本では「白煙=エンジン不調」といったイメージが強いですが、旧車の特性を理解していれば、これもまた“味”として楽しめるポイントになると考えています。白煙が出るせいで調子が悪いっていう考えはちょっと違うと思っておりますので、急いで修理する対象にはならないと思って頂きたいです。
また、フルオーバーホールが可能な場合と、50%程度のオーバーホールにとどまる場合とでは、整備のアプローチも変わってきます。お客様の使用状況や乗り方に合わせて、最適な修理方法をご提案するよう努めています。
結局のところ、「しっかり考えて作業してますよ!」というのが一番伝えたいことです(^^;)
鍛造ピストンは基本的にクリアランスを大きめに設定するように指示があります。
クロスハッチと言いますが、この研磨によってオイルを保持してくれるそうです。
オイルリングだけを装着してシリンダーに装着し手の感覚も含めて摺動抵抗を感じてみます。
簡単にスポっとシリンダーに入ってしまうと、オイル上がりの可能性は高まります。
通常、ピストンリングは3段構成になっており、その中で一番下に位置するのがオイルリングです。このリングは、オイル上がりを防止するという大切な役割を担っています。ただし、シリンダー内径に対してオイルリングが小さすぎると、マフラーからの白煙が多くなってしまう場合があります。そのため、時にはピストンメーカーが提供するリングセットではなく、別メーカーのリングを使用することもあります。この部分は数値だけでは判断しにくいため、実際にピストンにオイルリングを取り付け、シリンダーに組み付けてから摺動抵抗を手の感覚で確認することもあります。意外とおろそかにしてはいけない重要なポイントです。希望通りのクリアランスでボーリングができたとしても、各リングの状態をしっかり点検してから組み立てをおこなうことが理想的と考えています。
オーバーホールしたのに全然白煙がとめられない~って悩んでいる方がいましたら、ちょっとだけオイルリングを疑ってみるとイイかもしれません。当店で最近困った時がありましたので、ブログでチョット紹介させて頂きました♪
遠藤自動車サービス
遠藤自動車サービスは創業1974年。常連様から初めてのお客様まで、接客態度に変化なし!当たり前のことを当たり前にする、ハーレーダビッドソン専門店です。店内には常時約100台のカスタムハーレーを販売しております。
当店ではヴィンテージカスタムハーレーを中心に取り扱っております。お好みの車両が見つからない場合はゼロからお作りするプランもございます。初めての方はカスタムハーレーについて分からないことが多くあると思いますが、どんな些細なことでもお気軽にご相談下さい。現車を目の前にゆっくりとお話頂き、お客様の疑問を一緒に解決させて頂けましたらまことに幸いなことです。
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