公開日: 2026/09/14
旧車あるある?ドレンボルトのネジ山トラブル!
車両のピックアップのため、横浜まで走ってきました。
まもなく車検の時期を迎える一台ではありますが、その前にちょっと修理が必要な状況となってしまったため、予定より少し早めのお引き上げとなりました。
全体的なコンディションは良好で、走行中に何か不調があったというわけではありません。
今回のトラブルは、オイル交換をおこなった際に発覚した「旧車あるある」とも言える内容です。
それは、ミッションオイルを抜くためのドレンボルト部分のネジ山がダメになってしまったというトラブル。
実はコレ、当店でもこれまで何度も経験しています。
ドレンボルトというと「締め過ぎてネジ山を壊してしまった」というイメージが強いと思いますが、古いハーレーの場合は、普通に緩めただけなのにネジ山が一緒に傷んでしまうこともあります。
その理由のひとつが、ミッションケース側がアルミでできていること。ドレンボルト自体よりもケース側のネジ山のほうが柔らかいため、長年にわたってオイル交換を繰り返していると、少しずつネジ山が消耗していきます。さらに、製造されてから何十年も経過している車両となれば、これまでに何人もの整備士やオーナーさんがドレンボルトを脱着している可能性があります。過去に一度でも強く締め付けられていたり、斜めにボルトが入ってしまったことがあったりすると、その時点では問題なくてもネジ山には少しずつダメージが蓄積していきます。
そして、ある日のオイル交換でドレンボルトを緩めた瞬間、それまでギリギリ残っていたネジ山が一緒に取れてきてしまう。
そんなことも珍しくありません。
つまり、最後に触った人が必ずしも壊したとは限らないところが、このトラブルの難しいところでもあります。
そのため当店では、日帰りでミッションオイル交換をおこなう際には特に慎重になります。
「オイル交換だけだからすぐ終わる」という作業でも、旧車の場合はボルト一本を外しただけで予定外の修理へ発展してしまう可能性があります。
何十年も前のオートバイを維持するということは、こういった部分とも付き合っていくことになります。
今回はせっかくお預かりすることになりましたので、傷んでしまったドレン部分をしっかり修理して、あわせて車検整備も進めながら、また安心して走っていただける状態へ戻していきたいと思います。
では、店に戻りましてからテストラン真っ最中のショベルチョッパーを撮らせていただきましたのでご紹介です!
当店ではちょっと珍しいナローグライドのテレスコピックフロントフォークが使われているリジットチョッパースタイルです。
当店で製作するチョッパーというとスプリンガーフォークを組み合わせることが多いのですが、テレスコピックフォークならではのスッキリとしたフロントまわりもカッコイイところです。
そして、乗り心地という点では大きなメリットがあります。
スプリンガーフォークと比較すると、一般的なテレスコピックフォークは内部にスプリングと油圧式のダンパー機構を持っているため、路面から受ける衝撃を吸収し、その後の動きを落ち着かせる能力に優れています。
現在のオートバイでもテレスコピック式が広く採用され続けている、とても完成度の高いフロントサスペンションです。
ましてやリジットフレームの場合、リヤにはサスペンションがありませんので、フロントフォークがしっかり動いてくれることは乗り心地の面でも大きなポイント。
見た目はしっかりオールドスクールなリジットチョッパーですが、フロントまわりについてはスプリンガーとはまた違った乗り味を楽しめる一台となっています。
前後のタイヤは経年劣化によるひび割れが大きくなっていましたので、今回の整備に合わせて新品へ交換させていただきました。
今回採用したのはSHINKO製のタイヤです。リヤに履かせているモデルは「E240」と呼ばれるタイヤで、クラシカルなパターンが特徴的。リジットチョッパーとの相性も良く、当店でもチョッパーにはオススメしたいタイヤのひとつです。
バイクって、クルマ以上にタイヤそのものがよく見える乗り物だと思います。
特にフェンダーまわりがシンプルなチョッパーでは、タイヤの存在感がとても大きいので、新品を履かせた瞬間に車両全体がグッと引き締まって見えます。
もちろん安全面を考えての交換ではありますが、見た目まで一気にカッコよくなるのがタイヤ交換のうれしいところ。
新品タイヤの真っ黒でキレイな質感が加わるだけでも、チョッパー全体の雰囲気がまた一段と良くなりました!
タイヤ交換の際にちょっと気をつけなくてはならないポイントがあります。
同じホイール径に装着できるタイヤでも、メーカーやモデル、サイズによって装着後のタイヤ外径は微妙に違います。
そのため、これまで問題なかったリヤフェンダーとのクリアランスが、新しいタイヤへ交換したことで狭くなってしまうことがあります。
逆に隙間が大きくなってしまうこともありますが、広がる分には基本的に走行上の問題はありません。
チョッパーの場合は見た目のバランスが変わってしまうことの方が気になるポイントです。
問題なのは、隙間が狭くなってしまう場合。
当店では目安として、指一本程度のクリアランスは確保しておきたいところです。
なぜなら、タイヤは高速で回転すると遠心力などの影響によって、静止している時よりも外径方向へ膨らむことがあるからです。
ガレージで確認した時や街乗りではまったく問題がなくても、高速道路を走った時だけリヤフェンダーへ接触してしまう、なんていうこともあります。
特にリヤフェンダーとタイヤの隙間をギリギリまで詰めて作ることの多いチョッパーでは、このクリアランス確認はとても大切です。
タイヤ交換は同じ表記サイズを選べば何でも同じ、というわけではありません。
新品タイヤを装着したあとは、実際の外径とフェンダーとの隙間をあらためて確認しておくことをオススメします。
遠藤自動車サービス
遠藤自動車サービスは創業1974年。常連様から初めてのお客様まで、接客態度に変化なし!当たり前のことを当たり前にする、ハーレーダビッドソン専門店です。店内には常時約100台のカスタムハーレーを販売しております。
当店ではヴィンテージカスタムハーレーを中心に取り扱っております。お好みの車両が見つからない場合はゼロからお作りするプランもございます。初めての方はカスタムハーレーについて分からないことが多くあると思いますが、どんな些細なことでもお気軽にご相談下さい。現車を目の前にゆっくりとお話頂き、お客様の疑問を一緒に解決させて頂けましたらまことに幸いなことです。
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