希少なパンヘッドカムギアカバーを知ってますか？

パンヘッドのカムギアカバーには、年式によっていくつか種類がありますが、たまに話題になるのが 「ナックルと同じ形のカムカバー」 です。1940年式ナックルヘッドと同じ形状が、パンヘッドで使われていたのは1951年式〜1952年式とされています。この時期のパンは、年式で見ると短い期間しか存在しないパーツなので、51〜52年パンのカムカバーは ちょっとした推しポイントでもあります。

このカバーの形が希少なデザインです。1940.1951.1952年でしか使用されなかったと資料では確認できますが、修理の過程で交換されてしまうため、実際にこのカバーはなかなか見ることができません。

こちらのカバーは、さきほどの物と一番似たような形状ではありますが、少々のデザインが違います。パッと見てわかる違いはナナメの一本線のデザインがあるかないか、という感じです。実物をよく見ますと、８本リブの凹凸感も違います。

他の年式では、４本リブのデザイン(中期)と、リブのないデザイン(後期)が、存在します。

新しいプロジェクトに搭載します予定のパンヘッドエンジンが、その1951年式でございます。アメリカのパートナーにてリビルトしている個体ですが、まずはエンジンテストベンチにて始動確認をおこないます。
パンヘッド時代はパッと見の変化は多くはありませんが、細かな部分を合わせれば結構な違いがあります。48年から65年までと長い間生産されたこともあって進化幅も大きいのかもしれません！