公開日: 2025/09/10
キャブレターからのガソリン漏れ「オーバーフロー」
バイクを始動しようとした時に、突然キャブレターからガソリンがボタボタと流れ出してしまった経験はありませんか?
特にヴィンテージバイクに乗っている方にとっては、珍しくないトラブルのひとつだと思います。燃料が地面に漏れるという状況は非常に焦ってしまいますが、まずは落ち着いて原因を知り、対処方法を考えてみましょう。
オーバーフローとは?
キャブレターの内部には、一定量のガソリンを貯めておくための「フロートチャンバー」という部分があります。しかし何らかの原因でガソリンが規定量以上に流れ込んでしまうと、キャブレターの外にあふれ出てしまいます。これが一般的にオーバーフローと呼ばれる現象です。
主な原因
1. ニードルバルブにゴミが挟まるキャブレター内部には「ニードルバルブ」という燃料を止める役割の部品があります。これはお風呂で例えるなら、浴槽の栓のようなものです。この栓と穴の間にゴミが挟まってしまうと、しっかりと閉まらずにガソリンが流れ込み続けてしまいます。
どこから侵入したのか?ゴミが意外と見つかります
この穴からガソリンがキャブの中へ供給されています
2. ニードルバルブの劣化ゴムの部分が硬化してしまい、穴に密着できなくなるケースもあります。この場合はゴミを取り除くだけでは直らず、部品交換が必要になります。ただし、ヴィンテージモデルのキャブレターでは新品部品が簡単に入手できないこともあるため、注意が必要です。
ツーリング中などで突然オーバーフローが起きると、分解して修理するのは大変です。そんな時に試せる簡単な応急処置を2つご紹介します。
方法① キャブレターの底を叩くドライバーなどでキャブレターの底面をコンコンと軽く叩いてみてください。振動によって挟まっていたゴミが動き、ニードルバルブが正しく閉じるようになり、漏れが止まる可能性があります。
方法② ガソリンコックを閉じてアイドリングガソリンコックをオフにして、そのままエンジンが止まるまでアイドリングさせます。キャブレター内部のガソリンが空になり、ゴミが移動してオーバーフローが一時的に解消されることがあります。
-キャブレターのオーバーフローは、焦ってしまうトラブルですが多くの場合は原因が単純です。ゴミ → 分解清掃で解決部品劣化 → ニードルバルブ交換が必要
出先で突然起こっても、今回ご紹介した**「底を叩く」「コックを閉じてアイドリング」**の2つの方法を知っておくだけで安心です。ヴィンテージバイクと長く付き合うためには、こうしたトラブルも楽しみながら向き合っていきましょう。
遠藤自動車サービス
遠藤自動車サービスは創業1974年。常連様から初めてのお客様まで、接客態度に変化なし!当たり前のことを当たり前にする、ハーレーダビッドソン専門店です。店内には常時約100台のカスタムハーレーを販売しております。
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