公開日: 2025/06/16
キックスタート車にセルスターターを追加するという選択!
パンヘッドやショベルヘッドなどのヴィンテージハーレーを所有するライダーにとって、「キックスタート」はまさにバイクの“儀式”とも言える存在です。しかしながら、慣れるまでの苦労はなかなかのもので、心が折れてしまう方もいらっしゃいます。年々そのスタート操作が負担になってきた方や、街乗り・渋滞時での安心感を求める方にとって、セルスターターの追加は現実的で魅力的なカスタムでもあります。しかし、このカスタムは決して安価ではありません。
パンヘッドやナックルヘッドなどのミッションにもセルスターターを追加することが可能です。カスタムバイクだけでなく純正styleを崩さずに追加することも可能なのでオススメです。
この部分がいわゆるスターターなわけですが、このスターターモーターを取り付けるためには強いブラケットなどが必要となります。
テックサイクル社のスターターKITは、ミッションプレートを取り付けているマウントを利用して、このようなブロックを取付しながら組み立てられます。
状況に応じて高さ調整などができるようになっていますので、プライマリーに使われている多くの部品に適合するように考えられています。
スターターKITを追加する場合は、かなりの作業時間が必要になりますので、安価なカスタムとは言えません。その周辺部品を外さなければ部品などの取付もおこなえないため、ほとんどの部品を改造することになりますので、ご自身で取付をしようとされる場合はそれなりの覚悟が必要と思います。
価格はセルスターターKITだけで約35万円です。現在、当店で良く使用しているのが、Tech Cycle(テックサイクル)製セルスターターKITです。このキットは高トルクで始動が可能な1.4kWスターターを中心に、各種ブラケットなどをオプションで備えていますので助かります。これに加えて、2インチもしくは3インチのオープンベルトKIT(主にBDL製)も必要となり、こちらは約12万円ほど。セル化に伴い他にも必要となるものがあります。
12V高出力バッテリー
スターター対応オイルタンク
電装パーツや配線類
クラッチアームや一次ドライブ周りの加工
取り付け工賃
総額では最低でも50万円、それ以上の予算が必要になります。
それでも、この投資には明確なメリットがあります
渋滞や坂道での再始動も安心
キックでの始動に苦労するシーンを回避
高齢のオーナーでも長く旧車ライフを楽しめる
見た目に違和感がなく、クラシックな外観を維持できる
パンヘッドやショベルヘッドなどのクラシックバイクにセルスターターを追加するというのは、非常に高額な仕様変更であることは間違いありません。しかしその代わりに得られるのは、「快適・継続的なバイクライフ」という、何にも代えがたい価値です。仕様変更の際には注意点もありますが、バッテリーサイズを大きめな容量のものにしなければ、スターターを多用化していくことは難しいです。当店はカスタムの都合上、小型バッテリーを搭載することが多いのですが、ギリギリのパワーのためバッテリー上がりが多く見られます。なるべくキックスタートを使いながらで、保険でスターターも使用する、そんな用途であれば小型バッテリーでもOKですが、メインでスターターを使用するならば、それなりに大きなバッテリーを搭載することをオススメ致します。
スターターが欲しい!って悩んでいる方に参考にして頂ければ幸いです♪
遠藤自動車サービス
遠藤自動車サービスは創業1974年。常連様から初めてのお客様まで、接客態度に変化なし!当たり前のことを当たり前にする、ハーレーダビッドソン専門店です。店内には常時約100台のカスタムハーレーを販売しております。
当店ではヴィンテージカスタムハーレーを中心に取り扱っております。お好みの車両が見つからない場合はゼロからお作りするプランもございます。初めての方はカスタムハーレーについて分からないことが多くあると思いますが、どんな些細なことでもお気軽にご相談下さい。現車を目の前にゆっくりとお話頂き、お客様の疑問を一緒に解決させて頂けましたらまことに幸いなことです。
ご契約から納車、その後のアフターサポートまで可能な限り全国対応させていただいております!突然の故障やメンテナンス等の不安も無料技術サポートをご利用いただけますので、お気軽にご相談ください。
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