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現代のネイキッドモデルをベースに往年の名車を再現した「CB400FOUR(NC36)」

1990年代半ば以降はというと、ネイキッドもすっかり定着し、レーサーレプリカのような速さを求めるモデルよりも、アメリカンやストリート系が充実していった頃。後の大ブームとなる250ccクラスのビッグスクーターも各メーカーがラインナップし始め、性能うんぬんよりもスタイル重視の傾向が強まってきた。そんな中、新しい中に懐かしさを感じるレトロ調のモデルにも注目が集まり、ブームのネイキッドに懐古的な雰囲気で登場したのがCB400FOUR(NC36)なのだ。

ほとんどのネイキッドモデルが軽量なキャストホイールを採用していたが、重量増につながるにもかかわらず、あえてスポークホイールを選択し、さらに、一番の特徴とも言える4本出しマフラーを装備。これらは、「ナナハン」という言葉を生み出した往年の名車、ドリームCB750FOUR K0をイメージしたスタイルで、外装やエンジンも含め、ベースとなっているのがCB400SF(NC31)とは思えない仕上がりとなっている。CBR400RR(NC29)、CB-1(NC27)、そしてCB400SFと受け継がれてきたエンジンには空冷風の冷却フィンが配され、やや直立気味にマウント。セッティングの変更により、クラス最大トルクを発生し、より街中での乗りやすさを増したものとなった。

最新の技術でCB400SFは様々なバリエーションモデルを展開していったものの、CB400FOURは短命で姿を消すことになる。しかし、同様の手法で、ゼファー750やゼファー1100に対するゼファー750RSやゼファー1100RSがあえてスポークホイールを採用し、アメリカン全般ではフロントに太いホイールを採用したクラシックモデルがラインナップしていくなど、「昔ながらの」というスタイルはその後もあらゆるカテゴリーで見られるようになる。絶大な人気にはつながらなかったものの、ノスタルジックなネイキッドCB400FOURは意義ある存在である。